お付き合い中の彼は少しマザコンだったけど、気にならなかった

確か私が27歳の冬にこのマザコン男と出逢いました、飲み会が当時から大好きだった私は仲の良い友達に誘われコンパに参加してました。私を含めて男女各五名の合計十名、

コンパにしては、やや多めな人数だったので隣に座っていた物静かな感じの女性と話をしていました。コンパは中盤いつの間にか男性が一人増え、私の隣に座ってました。

そうこれがマザコン男と私の出逢いです。半分酔っ払い状態の私に、絡まれてる感じのマザコン男って感じでした。どんな会話をしたのかは、すっかり忘れてしまいましたが

上機嫌だった事だけは覚えています、お互いの腕時計を交換して次回会う口実を作るなんて今思い出すと笑ってしまいます。マザコン男は背が高く中肉中背で、見た目もソフ

トで優しい感じでしたので私はマザコン男に惹かれました。コンパが終わって二次会に行こうなんて声も聞こえてましたが、マザコン男は次の日が引越しだったので二次会は

不参加。私もマザコン男と一緒に帰る事にしました、賑やかな飲み屋街の中を二人で歩きながらタクシー乗り場へ向かいました。もうたまらなく楽しくて楽しくてずっと話を

していたかった気持ちを覚えています、私たちは次回会う約束をしてこの日は解散しまいました。マザコン男と分かれた後また私は、賑やかな飲み屋街へ戻り別の友達と合流

また飲み会スタート、酔っ払いの宴は深夜まで続きました。マザコン男と出逢ってから私は毎日が変わりました、恋愛とは怖いものです全てがバラ色ワクワクとドキドキの生
活でした。過去に男性とはお付き合いした事はありましたが、今回は何かが違い遠距離恋愛も丁度良い距離に感じていました。そう私たちは出逢った翌日にマザコン男の彼は

長崎から福岡へ引越したのです、勤務先移動で福岡市内の会社勤務となり私も数か月後には福岡へ引越し仕事を始める事となります。毎週のように私たちはデートを重ねお互

いの人間性を見ていたつもりでしたが、本当は見えてなかったのかも知れません。マザコン男はマザコン本領発揮とまではいかないですがですが、ちらほら出てはいましたが

好き愛してる度合いがおおき過ぎて気にはならなかったのです。恋は盲目とは本当にこのこと、良い面も悪い面も全てを愛する事は良いことですが私自身年齢が二十代後半だ

った為、結婚への焦りもありました。付き合い始めて半年ぐらいでお互いの両親に紹介し結婚を前提に同棲生活がスタートしました、その頃には私も福岡で仕事を探し働き出

していて引越しもバタバタでしたが不安よりもマザコン男と一緒に過ごせるのが、何よりも嬉しく疲れなど吹き飛んでました。結婚を前提の同棲なのでお互いの両親から家具

をプレゼントに頂きました、もともと私たちはお互い1人暮らし経験者の為その他の家電製品は持っていました。生活費は結婚するまで折半と決め、金銭トラブルが起きない様

に気をつけました。同棲生活が始まり数週間後にマザコン男は仕事を辞めて無職になりました、なぜマザコン男が仕事を退職したのかと言うと以前からパソコン関連の仕事を

希望していたらしく、その夢を追いかけたいとの事でした。なので私もマザコン男の夢を応援する事にしました、でも私は高給取りではないので生活費はもちろん折半です。

無職になったマザコン男ですが、家事を手伝ってくれるわけでもなくマンションでダラダラしてるようにしか見えませんでした。一応就職活動もしていたみたいですが、微妙

としか思えませんでした。私は毎日仕事をしてマンションに帰ると家事をする、モヤモヤした気持ちと裏腹にマザコン男との生活に変な安心も芽生えてました。