結婚を前提に同棲生活を始めた私たち、始めのうちは引越ししたてで部屋の整理にバタバタし私はそれにプラス家事が加わり忙しさに拍車がかかりました。
でもこの頃はまだマザコン男に対しての愛情はかなりあり、忙しい毎日も苦には全然ならなかったのです。
同棲生活も月日が経つにつれ段々と生活は慣れてはいくのですが、マザコン男の方はなかなか再就職先が決まらず私をイラつかせていました。
なぜ私がイラついていたのかと言うと、マザコン男が再就職してくれないと結婚出来なかったからです。
この頃私は結婚と言う形式にかなり拘りがありました、その一つが二十代での結婚でした。
とにかく結婚したかったのです、この後に何とか二十代最後の年に結婚は出来たものの問題が発生しました。
問題とは、私が新婚旅行用の自分の小遣いに貯めていた貯金をマザコン男が勝手に通帳から引き出していたのです、普段生活費用に使用している通帳ではなく貯金用にしていた通帳だった為に気がつくのが遅れたのですが、マザコン男はこの件に関してたいした謝罪もなく笑ってごまかしてました。
私はその態度にかなり不快を感じマザコン男の人間性を疑いました、私の通帳からお金を奪いそのお金を自分の借金返済に廻していたのです。
この理由も最初は話てくれませんでした、なぜ話したがらなかったのか問いただしてみたら理由を話ことによって嫌われたくなかったとのことでした。
嫌われたくないのならもっと正直に何でも言って欲しかった、私は何でもマザコン男に相談していたし正直に何でも話していました、だからこそマザコン男にも私と同じ様に
何でも正直に伝えて欲しかったし、そんな理由で嫌いにはならないと伝えていたのにガッカリでした。
通帳事件があり、マザコン男への信頼関係もだんだん破綻していくことになります。
なぜ私の通帳の暗証番号をマザコン男が知っていたのかと言うと、結婚は時期するのだから通帳やクレカなどのカード類は一緒に纏めて保管する。
もしもの時のことを考えて暗証番号は付箋に記入してお互いが分かるようにしておくとマザコン男が提案、私は反対でしたがしつこいので仕方なく承知していたのです。
だから簡単に私の通帳からお金を引き出すことが出来たのです、この事件の後も結局マザコン男のわがままで通帳とクレカなどの貴重品類は一緒に保管となりました。
もう二度と無断で通帳からお金を引き出さないと約束をしたのですが、私の気持ちは半分以上マザコン男のことを信じていませんでした。
マザコン男が勝手に引き出したお金は私が気がついてから数日後には、きちんと返済してもらいましたがそのお金の出所はマザコン男の母親からのものでした。
なんとなく腑に落ちない感じはしましたが、私の少ない給料の中からコツコツ貯金してきたお金でしたので戻ってきて少しだけ落ち着きました。
マザコン男は以前消費者金融で働いていたので、お金には厳しい人かと思っていたのですがそんなことはありませんでした逆にだらしなかったと思います。
買い物依存症に近い気がします、なのでマザコン男の荷物が非常に多かったのを覚えています。