新婚生活のスタートは、マザコン男と転勤引っ越し知らない街

マザコン男の再就職先の会社は、アウトソーシングの会社の紹介で採用が決まりました。でも採用の条件が転勤、転勤先は静岡県でしたマザコン男は九州から出たことがなく
マザコン男の母親は猛反対。

でもなかなか再就職が決まらないことや、マザコン男が希望している職種への拘りもありなんとか静岡で仕事をする事をマザコン男の母親に了解してもらいました。

マザコン男の再就職は決まったのですが、その時に私の方も契約社員から準社員へ昇格が内々に決まり出していたのです。

しかしながらマザコン男は単身赴任ではなく私を静岡へ連れていくと言い出し私は内心困った状態になりました、マザコン男に単身赴任で静岡へ行って欲しい気持ちで一杯でした。

マザコン男からも一緒に静岡へ行って新生活をスタートして欲しい、これからはM(私)のこと大切にする今まで悪かった反省してるからよろしくお願いしますと頭下げてきた。

そんな噓の言葉を信じた私も馬鹿だったのですが、早くマザコン男に仕事をして欲しかったのもあり私は仕事を辞めて静岡へついて行くことを決意しました。

引越しの日程はバタバタでした、新婚旅行から帰ってきて確か二週間後ぐらいでした。引越し元の福岡のマンション荷造り整理にマザコン男の母親が手伝いに来ました。

引越し先の静岡のマンション荷物整理には私の両親が応援に来てくれました、私の両親には本当に感謝しているのですがマザコン男の母親は引越しの邪魔をしに来たとしか思えませんでした。

引越しの荷造り整理は二日間で仕上げました、ほとんどは私がしたのですがマザコン男の母親は私に文句ばかり言って自分はマザコン男とお喋りばかり、挙句の果てには九州からマザコン男が居なくなると泣き出す始末でした。

それでも私は沈黙を守り黙って引越しの荷造り整理をしていました、本当はマザコン男の母親に言い返したかったのですが常識が通用する相手ではないので我慢してたのです。

この時にマザコン男の母親から、アナタはT(マザコン男)の召使いなんだから何でもいう事を聞きなさい。口答えなんて許さないからね。と言われた事を覚えています。

静岡へ引越し私の両親が手伝いに来ている時も、マザコン男は自分の母親に電話していちいち報告しかも自分だけ話したら電話を切ってました。

私の両親がわざわざ静岡まで手伝いに来てくれているのに、お礼すら言わないのです何の為に電話してきたんだと私は言いたい気分でしたが私の両親はこのことに関して、何も言いませんでした。

静岡に引越した私たちですが、この頃からマザコン男の不振行動が目に入るようになりました。

一番は電話でした、マザコン男とマザコン男の母親はお互いにやたら電話で連絡をしまくってました。私も初めての静岡で知り合いもなく、寂しい毎日を送っていました。

季節は秋から冬へと移り変わる時期で、銀杏並木道を一人寂しく歩いたことを覚えています。標準語の話し声が、やけに孤独を感じたあの頃でした。